出張マッサージセラピストに必要な要素「共感力」について
出張マッサージセラピストに応募を検討されている方から、よくいただく質問があります。
「この仕事に向いている性格はありますか?」
「どんなタイプの人が長く活躍できますか?」
「技術にまだ自信がないのですが、大丈夫でしょうか?」
当店では、そのような質問を頂くたびに、一人ひとりに丁寧にお答えしています。その中で、私自身が特に大切だと感じている要素があります。それが、「共感力」です。
一般的に、マッサージセラピストという仕事は、施術技術ばかりが注目されがちです。もちろん、技術力は非常に重要です。身体を触る仕事である以上、知識や経験、技術の向上は欠かせません。
しかし、実際の現場でお客様から長く支持され、指名を頂き続けるセラピストを見ていると、必ずしも「技術力だけ」で評価されているわけではありません。
むしろ、キャリアが浅くても、共感力が高いセラピストの方が、お客様から深く信頼され、結果として多くの指名を頂いているケースは非常に多いです。
では、「共感力が高い人」とはどのような人なのでしょうか。
それは、他者の感情や空気感を敏感に感じ取り、相手の立場に立って物事を考えられる人です。ただ会話が上手いという意味ではありません。お客様が今どのような精神状態なのか、疲れているのか、静かに過ごしたいのか、話を聞いてほしいのか、そういった言葉にならない部分を自然に察知できる能力です。
出張マッサージをご利用されるお客様の中には、単純に身体が疲れているだけではなく、仕事のプレッシャー、人間関係、孤独感、ストレスなど、様々な疲れを抱えている方が多くいらっしゃいます。
特に大阪という街は、活気があり、人との距離も近い反面、競争社会の空気も強く、ビジネスマンの疲労感は非常に深いものがあります。梅田、新大阪、本町、難波などのホテルへ伺う中でも、「身体をほぐしてほしい」というより、「気持ちを落ち着かせたい」という空気を感じることが少なくありません。
その時にお客様が求めているのは、単なる施術ではありません。
「この人は自分のことを分かってくれている」
「無理に気を遣わなくていい」
「この時間だけは安心できる」
そう思わせる空気感です。
これは、マニュアルだけでは身につきません。共感力の高い人が自然に持っている、大きな才能だと思います。
また、共感力が高い人に向いている仕事には、ある共通点があります。
それは、自分のペースで相手と向き合える仕事であること。そして、人の悩みに寄り添える仕事であることです。
出張マッサージという仕事は、店舗型のように次々と施術を回転していくスタイルとは少し違います。一人のお客様としっかり向き合い、その空間、その時間、その人に合わせた接客を行います。
だからこそ、周囲との競争よりも、「目の前のお客様をどれだけ安心させられるか」が大切になります。
逆に言えば、共感力の高い人ほど、スピードやノルマ重視の環境では苦しみやすい傾向があります。
例えば、常に売上競争があり、短時間で多くのお客様を回し、効率や回転率ばかりを求められる環境では、本来持っている優しさや丁寧さが評価されにくいことがあります。
現在、店舗型のマッサージ店などで勤務されている方の中にも、「お客様には喜ばれているはずなのに、なぜかお店からの評価が低い」と悩まれている方がいるかもしれません。
それは、あなたの価値が低いのではありません。
組織によっては、積極性や営業力、競争力の高さを重視する場合があります。もちろん、それも経営としては必要な能力です。数字を作る人材を評価する考え方自体を否定するつもりはありません。
ただ、その環境が、あなたの良さと合っていないだけかもしれません。
世の中には、人の感情よりも結果を優先するタイプの経営者もいます。そのような環境では、静かに寄り添えるセラピストよりも、積極的にお客様を獲得していく営業型のセラピストが高く評価されやすい傾向があります。
しかし、出張マッサージという仕事では、また違う価値観があります。
当店がセラピストを評価するうえで、一番大切にしているもの。それが「共感力」です。
技術は経験によって磨くことができます。しかし、人に寄り添う感性や、相手を安心させる空気感は、簡単に作れるものではありません。
お客様が本当に求めているのは、「上手いマッサージ」だけではなく、「この人に来てもらえて良かった」という安心感です。
もし今、どこかのお店で働きながら、自分の良さが正当に評価されていないと感じている方がいるなら、一度、当店の門をたたいてみてください。
あなたが持っている優しさや気遣いを、本当に必要としているお客様がいます。
そして当店は、その価値をしっかり理解し、評価したいと考えています。
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